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 民主党は、来夏の参院選で、複数の1人区で無所属の「野党統一候補」を立て、各党に共闘を呼びかける方針を固めた。政党色をなくすことで共産党や維新の党からも支援を得やすくし、与党に対抗するのが狙いだ。まず来年4月の衆院北海道5区補選を試金石と位置付け、野党候補の一本化をめざす。

 「公認にこだわらず、市民が中心になって擁立する候補を応援する形がかなり出てくる」。民主の岡田克也代表は最近、こうした発信を繰り返している。念頭にあるのは無所属の野党統一候補だ。政党色をなくせば、共産や維新などと連携し、対与党の協力態勢を組みやすいと考えるからだ。

 統一候補は、野党各党で一致できる「安全保障法制は憲法違反」などを公約に掲げ、市民団体からの支援も想定する。民主の枝野幸男幹事長ら野党5党の幹部は11月中旬、学生団体「SEALDs(シールズ)」などの関係者と会談。この際、団体側から「(独自に)候補を立て各党に推薦を呼びかける」との提案も受けていた。

 民主党は熊本や鹿児島などで調整を開始。選挙区によっては、いったん決めた公認を取り下げて無所属の野党統一候補に切り替えることも検討するという。

 参院選での野党共闘をめぐっては、共産党が9月の安保法制成立を受け、民主に対し、同法廃止を実現する「国民連合政府」への参加を呼びかけた。しかし、民主内では、日米安保など基本政策で開きがある共産との連携に「安全保障は現実的に対応するという我々のメッセージが届かなくなる」(細野豪志政調会長)との反発も根強い。統一候補構想は、民共双方の公認候補を支援しあうのではなく、無所属候補を共に支えることで党内や支持層の抵抗感をぬぐう狙いもある。

 民主の提案は、生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎代表が、小政党も含めた野党共闘を提唱する「オリーブの木」構想にも呼応する。選挙時に連携の母体となる新党を立ち上げ、野党の各候補が支援や推薦を受けるものだ。小沢氏は持論を堅持しているが、周辺に「(民主の構想は)オリーブの木そのものじゃないか」と一定の評価をしている。

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