京都大は10日、来年2月の一般入試から、受験生が持ち込んだ時計の使用を禁止すると発表した。米アップルが今春、腕時計型端末「アップルウォッチ」を発売。インターネット接続でカンニングが起きる可能性があり、監督者が見抜くのも困難と判断した。

 京大では2011年2月、受験者が携帯電話からネット掲示板「ヤフー知恵袋」に入試問題を投稿し、答案を得るカンニング事件が起きた。北野正雄副学長は「今後様々な時計が出てくることを考え、一律に禁止することにした。全ての受験生が同じ土俵で受験できる環境を作るのが我々の使命だ」と述べた。

 京大によると試験中、腕時計などをカバンにしまわせる。1千万円以上かけて試験場の教室に計約200台の電波時計を設置する。また、来年秋の特色入試や再来年2月の一般入試から出願をすべてネットで受け付けるとも発表した。ネット出願は全国に広がりつつあるが、紙の出願を廃止したのは近畿大などごく一部にとどまる。

 時計の持ち込みをめぐっては、大阪大や神戸大、同志社大や立命館大は来春の入試でも、辞書や計算機の機能があるものなどを除いて認めるという。慶応義塾大は今年7月から、総合政策、環境情報の2学部の学部内試験で時計の利用を禁止している。(佐藤剛志)