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 地震の揺れの予測を示した地図は、恐怖心をあおるものの、個人が防災対策を始めるきっかけになる効果は薄いとする研究結果を東京都市大と慶応大のチームがまとめた。具体的な行動に結びつける手法の研究が必要だという。

 東京都市大の広田すみれ教授らは昨年3月、ネットを通じてアンケートし、関東で1400人、関西で1200人から回答を得た。世界の地震リスク地図や政府の地震予測の地図などを見せ、受け止めを尋ねた。

 地震のリスクが高い地域に住み、地震発生確率を示した地図をみて危険度を色で確認したグループで、地震が「非常に怖い」と答えたのは41~49%。何も示されなかったグループの約30%より高かった。

 しかし、実際に対策を取ろうと思うかを尋ねると、食料や水の準備、家具の転倒防止、地震保険、耐震診断などの13項目とも、リスクの提示による差は確認できなかった。例えば非常持ち出し袋の準備は、どちらのグループとも関東五十数%、関西三十数%だった。

 調査をした慶応大4年の永松冬青さんは「リスクの認知が、対策を取ろうとする意識の向上に結びついていない。地震リスクを伝える手法の研究が必要だと思う」と話した。(黒沢大陸