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 日中韓文化大臣会合に出席のため中国・青島市を訪れている義家弘介文部科学副大臣は19日、韓国の金鍾徳(キムジョンドク)文化体育観光部長官(大臣)と会談し、ユネスコの世界記憶遺産に慰安婦問題を登録する動きが韓国の民間団体にあることに触れ、「大きな問題にならないような対応を」と懸念を伝えた。金長官は「透明性が大切だ」と答えたという。韓国側からはヘイトスピーチなど日本の「嫌韓デモ」を遺憾に思うと伝えられた。

 また、長崎県対馬市の寺から2012年に盗まれた県指定有形文化財の仏像の返還を改めて要請した。日本に渡った経緯が判明するまで返さないように命じる仮処分を韓国の裁判所が出しており、韓国側からは「司法の判断を待っている」との説明があった。

 一方、中国の文化部長(大臣)との会談では、記憶遺産に南京事件が登録されたことを巡り、義家副大臣が「双方の主張と見解がまったく違う問題が発生している」と伝え、プロセスの透明性や公開性の確保を要請。中国側からは「歴史として決定している」と反論があり、議論は平行線をたどったが、「平行線を乗り越えて交わっていく力が三国間の文化交流にある」と確認しあったという。

 日中韓文化大臣会合は07年に始まり、今回が7回目。当初、10月に開かれる予定だったが、中国側の都合で遅れ、予算折衝の大詰めを迎えている馳浩文科相に代わり、義家副大臣が出席した。(青島=佐々波幸子)

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