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 「世界の屋根」と呼ばれる中央アジアのパミール高原の表記をめぐり、登山家や学者たちが教科書や地図帳をつくる各出版社に対して、「パミール」への変更を求めている。山岳地帯の現地の地形を「高原」と表記するのはふさわしくない、というのが理由だ。

 表記の変更を求めているのは、パミール中央アジア研究会会長で登山家の田村俊介さん(78)らのグループ。2014年春に田村さんがパミールに興味を持つ登山家や考古学者、地理学者らに声をかけ、共同提案することになった。

 日本で表記されるパミール高原は中央アジアの中央部に位置し、大半がタジキスタン領内。北側を天山山脈、南側をヒンドゥークシ山脈やカラコルム山脈などの大山脈に囲まれた南北約300キロ、東西約400キロの広大な山岳地帯だ。最高峰は中国領のコングール(7719メートル)で、世界最長の山岳氷河フェドチェンコ氷河(77キロ)がある。

 グループは「山脈や盆地、峡谷などの集合体で、7千メートル峰が6座ある山岳地帯。チベット高原のような平らな地形ではない」と指摘。欧米各国のほとんどの地図帳が「パミール」と表記している点も挙げ、昨夏から各出版社を訪ねて「国際的な表記にするべきだ」と呼びかけている。