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 災害時に地域住民の避難所として使われる公立学校の施設整備が、各地で進んでいる。非常食などを蓄えた備蓄倉庫を置く学校は昨年度、初めて避難所指定校の5割を超えた。ただ、自家発電や貯水槽など、大がかりな設備を持つ学校はまだ少ない。

 東京都の東端、江戸川と荒川に挟まれた江戸川区の区立松江小学校は、体育館が校舎の2階にある。2012年に終わった改築工事で移された。

 満潮時の荒川の水位を基準にすると、同区は全面積の7割が「水位以下」。水害時に住民が避難所として使う体育館は、浸水を免れる高さにする必要があると判断した。隣の備蓄倉庫には、クラッカー2100食分や毛布400枚なども常備している。

 校舎屋上には、20キロワットの電気を出力できる太陽光発電機があり、停電時に備えた。屋上プールには常に水をためておき、断水した際にはトイレなどに使えるようにしている。ほかにも、飲料水10トンが入る大型受水槽▽5基の簡易トイレが置けるマンホール▽上の板を外すと、かまどとして使えるベンチ3基――などを校舎の外に設置した。

 総改築費は約30億円。「もともと改築が必要な時期だった。避難所施設の充実という視点も加味して進めている」と、区教育委員会の佐藤弥栄・学校施設担当課長は話す。

 同校では昨秋、児童の案内で住…

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