鳥取県日南町生山に、4月にオープン予定の道の駅「にちなん日野川の郷(さと)」に、創業110年を超える文房具販売の老舗・伊東屋(東京)の商品が並ぶコーナーが設けられる。2代目社長が町内の出身者だったことから、増原聡町長が同社の伊藤明社長らに働きかけたという。

 伊東屋によると、同社は創業1904(明治37)年で、東京・銀座に本店を構える。大阪府や兵庫県、米国など国内外で直営店を15店展開している。異業種と連携した店も4店あるが、国内で最も西にあるのは岡山市。都市部以外や道の駅に商品を並べるのは今回が初めて。

 日南町にできる道の駅は地方創生の拠点施設として、国土交通省が重点的に支援する全国35カ所の一つ。町では森林資源の活用などの観点から、町産材を使って直売所や特産のトマトの加工場など4棟の建設を進めている。来客が購入する1品につき1円が森林整備に寄付される仕組みも採り入れる。

 町によると、同社の展示コーナーは直売所に設ける。万年筆やボールペン、ペンケース、便箋(びんせん)、バインダーなど約50種を町内の職人が作る寄せ木細工の棚で展示販売する。

 同社広報室の担当者は「独自の商品に直接触れて知ってもらえるよい機会になる」、町道の駅準備室の渡辺史朗さんは「ブランド力がある会社と町の魅力を発信し、新たな購買層の開拓にもつなげたい。町産材も使った商品を一緒に開発できれば」と話している。(杉山匡史)