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 世界の風力発電施設の発電能力は今年、4億キロワットを超え、原発を初めて上回ることがわかった。発電コストが大幅に下がり、普及を後押ししている。今月の国連気候変動会議(COP21)で採択された「パリ協定」に基づき各国は温暖化対策として再生可能エネルギーを増やす方針を示しており、風力発電もさらに拡大しそうだ。

 風が吹く時にだけ発電する風力は稼働率が30%程度で、80%近い原発に比べ実際の発電量は約3分の1程度とみられる。ただ、世界風力エネルギー協会(WWEA)は、風力の発電能力が2030年には20億キロワットに達すると見込む。いまの傾向が続けば、発電量でも風力が原発を超える可能性がある。

 WWEAの6月末時点の集計で風力の発電能力は3億9293万キロワット。風力発電の専門誌「ウィンドパワーマンスリー」が27日に発表した今年末時点の見通しでは、4億1496万キロワットに達するという。一方、世界原子力協会によると、原発は12月1日時点で3億8225万キロワットとなっている。

 同誌によれば、国別で今年最も風力発電施設を増やしたのは中国で、1932万キロワット。次いで米国594万キロワット、ドイツ385万キロワット、インド314万キロワットの順となっている。日本の増加は6・4万キロワットだった。

 市場の拡大と技術革新によって風力の発電コストは下がってきている。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、昨年は1キロワット時あたり6~9セント(約7~11円)で、火力発電の4・5~14セントと並んでいる。(石井徹