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 成年後見人として管理していた認知症の女性の預金を着服したなどとして、業務上横領と有印公文書偽造・同行使の罪に問われた司法書士井本秀教被告(43)=福岡市早良区=に対し、福岡地裁は7日、懲役3年保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役3年6カ月)を言い渡した。

 判決によると、井本被告は2012年11月~13年8月、当時90代だった女性(その後死亡)の預金を管理していた口座から29回にわたり計758万円を引き出して着服した。また、女性が相続した不動産の所有権移転手続きを怠ったことを隠すため、書類を偽造して女性の親族に渡した。

 岡部豪裁判長は判決で、「成年後見制度の根幹を揺るがしかねない、司法書士としてあるまじき言語道断の犯行」と指摘。一方で「全額を弁償し、一応の反省の態度を示している」と執行猶予の理由を述べた。