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 6434人が亡くなった阪神・淡路大震災では、遺体の確認ができなかった行方不明者が3人いる。佐藤悦子さん(52)=兵庫県加古川市=の母、正子(まさこ)さん(震災当時65)はその1人。「死に顔を見ていないから、本当に死んだのかどうか、いまだによくわからない」。戸惑いを21年間、消せないでいる。

 正子さんが一人暮らしをしていた神戸市須磨区の木造2階建てアパートは、震災で全壊。部屋があった1階は押しつぶされ、やがて炎に包まれた。悦子さんが電話をしてもつながらず、翌朝、母を捜して加古川市の自宅を尋ねてきた兄から、全焼を知らされた。

 焼け跡は自衛隊員らが計6回掘り返した。ひざを痛めていた母が使っていた自転車が見つかったが、遺骨は出てこなかった。悦子さんはかじかむ手で現場を掘り起こすのを手伝いながら、白いものがあれば骨のかけらでないことを祈った。「生きているのでは」と、兄らと避難所を捜し回ったが、消息をつかめなかった。

 半年後の7月。「いつまでも引…

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