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 アベノミクスで上がった株価は一進一退を繰り返し、企業の景況感にも足踏みの色合いが濃くなってきた。独自の嗅覚(きゅうかく)で40年近くスズキ(浜松市)の経営をかじ取りしてきた鈴木修会長(85)は、どう見ているのか。昨年に引き続き、今年も見通しを語ってもらった。

 長男の俊宏氏(56)への電撃的な社長交代に、独フォルクスワーゲン(VW)との提携解消。スズキにとって昨年は懸案に区切りをつけた1年だった。

 「良かったことと裏腹にマイナス面もあったのが、昨年の特徴。社長交代は変則的な6月で、本人も準備不足で戸惑いも感じたでしょうし。世間の人は『ホッとしたでしょう』と言いますが、どうしてどうして、危なくて見ておれない」

 「VWとの契約解消は九分通り満足している。技術提携で(不正のあった)ディーゼル車を売っていたら大変だった。不幸中の幸いでしょうね。やはり他人依存じゃなく、自主独立のなかで限界に挑戦する、と。これを忘れてはいけませんね」

 大きな変化があった昨年だが、象徴する漢字は「鈍」だという。原因は軽自動車販売の不振だ。

 「カーオブザイヤーを、2年連続でいただいた。にもかかわらず、経営の土台である国内販売の力がじわじわ落ちていた。ショックは大きい。言い訳になるけど、VW問題があり、国内の経営を見ていなかった。それに気がついたから、今年は『やるぞ』と。だから今年の漢字は『動』。自戒を込めて、動かないと商売は増えないぞという意味で」

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