[PR]

■18歳をあるく

 ネットは、普通の18歳の生活も大きく変えた。

 稲が刈り取られた家の裏手の田んぼに、チラチラと雪が舞う。音楽に合わせて2人で踊る「双子ダンス」がネット上で人気の高校3年生2人を、福島県に訪ねた。みかんをネタに福島弁で冗談をいい、こたつで笑い転げていた。

 まこさんとみなみさん、もうすぐ18歳。ツイッターの共同アカウント「まこみな」のフォロワーは13万人以上、ちょっとした芸能人並みだ。

 高校入学後、席が前後になったのをきっかけに仲良くなった。スマホの「LINE(ライン)」でいつもおしゃべり。放課後も毎日2人一緒。面白い動画を見せ合って遊ぶのが日課だった。

 友だちを撮った動画に音楽をつけようとして使い始めたのが、動画投稿アプリ「ミックスチャンネル」。写真や動画、文字や音楽を簡単に編集して短い動画を作れる機能が10代に受け、「ミクチャ」とも呼ばれる。2013年12月のリリース以来、ダウンロードは400万以上だという。

 ネット上で、誰もが、どこでも気軽に発信できる時代。そこには大人の目は介在せず、支持されるのは同世代ならではの感覚だ。「ミクチャ」でも、カップルが顔を出してキスの様子をさらけ出し、面識のない同世代がハートのボタンを押して共感を表す。

 「まこみな」にとって、投稿は楽しいことを近くの友だちに見せるという感覚に過ぎない。「顔を出すのが怖いとかはなかった」とまこさん。最初は友人数人からしか反応がなかったが、次第に「かわいい」と評判になり、ダンスをまねた動画が投稿されるように。ミクチャの「ファン」は20万人以上にふくれあがり、テレビやイベントにも呼ばれるようになった。

 調査会社ニールセン社の2015年の調査によると、18~19歳の利用率はLINEが9割、ツイッターが8割。スマホの利用目的は「友人や家族とのコミュニケーション」が72%、「写真や動画を撮る」が67%、「動画、ゲームなどを楽しむため」が63%だった。

 「今の18歳は、『スマホ世代…

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

お得なシンプルコース980円が登場しました。詳しい内容はこちら