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 年末の帰省ラッシュでもめだつキャリーバッグ。旅行や出張時だけでなく、日常的に使う人が増えている。つまずいてけがをした男性がバッグを引いていた女性を訴え、100万円の賠償を命じる判決も出ており、事故防止のため鉄道会社などは注意を呼びかける。

 国民生活センターには事故の報告が2005年ごろから入り始め、09年に事例を公表して注意を促した。「新幹線の下車時、前の客のバッグに足をとられて転倒し、骨折した」「繁華街で隣を歩く人が引いていたバッグにぶつかって転倒した。注意喚起を」などの相談が寄せられていた。

 センターが市販のバッグで実験したところ、前に伸ばした足のつま先からバッグの最後方までの長さは、引く人の身長と同じくらいにもなった。「後方は自覚しにくく、注意が必要だ」とセンターの担当者は話す。

 メーカー大手の「エース」(東京)によると、国内では1990年代に登場。車輪で転がすことで重い荷物を楽に運べる便利さから、主に海外旅行用の大型だったものが次第に小型化した。「今や『一家に一つ』から『一人に一つ』になっている」という。

 2年前に京王井の頭線吉祥寺駅の構内で起きた事故は、東京地裁での裁判に発展した。88歳の男性が女性とすれ違った際、女性が引いていたキャリーバッグが左足首にぶつかって転倒。男性は立ち上がれず、救急車で搬送された。

 3泊4日の研修から帰宅中だっ…

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