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 トルコ外務省は1月30日、29日午前にロシア軍機がトルコ領空を侵犯したとして、29日夜に駐アンカラのロシア大使に抗議したと発表した。トルコは昨年11月にロシア軍機が領空侵犯したとして撃墜し、ロシアは侵犯はなかったと猛反発。以来、両国関係は険悪な状態が続いており、さらなる悪化が懸念される。

 トルコ外務省の発表によると、トルコへ向かっていたロシア軍の戦闘爆撃機Su34に対し、トルコ側はロシア語と英語で繰り返し警告したにもかかわらず、29日午前11時46分、侵犯されたとしている。

 トルコのニュース専門局NTVによると、ロシア軍機が領空侵犯したとされるのはガジアンテップ県上空で、時間は20~25秒ほど。トルコ外務省は発表で「このような無責任な態度が引き起こしかねない重大な事態の責任は、全てロシア側にある」と警告した。

 またエルドアン大統領は30日、記者団に、事態打開へロシアのプーチン大統領に直接会談を申し込んだことを明らかにした。ロシア側からの返信はないという。

 一方、ロシア国防省は30日、トルコ側の発表に対して「ロシアの航空機はいかなる領空侵犯もしていない」と否定した。国防省の担当者はインタファクス通信に「トルコ側レーダーは、空中の物体の高度と飛行ルートと速度は特定できるが、どの国のどんな飛行機かは特定できないはずだ」と指摘した。(春日芳晃、モスクワ=駒木明義

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