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 シリアの首都ダマスカス郊外で1月31日、爆発があり、国営通信によると45人が死亡、多数が負傷した。過激派組織「イスラム国」(IS)は同日、敵視するイスラム教シーア派を狙ったとの犯行声明をインターネット上に出した。首都周辺で起きたISの攻撃としては最大規模。スイス・ジュネーブで始まったシリア和平協議にも影響を与える可能性がある。

 国営通信によると、バス停で自動車爆弾が爆発し、負傷者を救助しようと人々が集まってきたところで2人が自爆したという。ISの声明は「2人の戦士が不信心者の温床で自爆作戦を行い、50人を殺した」としている。在英NGO「シリア人権監視団」によると、58人が死亡したとの情報がある。

 アサド政権はISやアルカイダ系武装組織「ヌスラ戦線」が支配地域を広げる中、ダマスカスや中部ホムスなど主要都市の統治を固めてきた。昨秋のロシア軍の介入後、反体制派の支配地域を徐々に奪還。劣勢だった政権軍に余裕が出てきたと見られていた。

 しかし、1月26日にホムスで爆破事件が起きて少なくとも29人が死亡。ISが犯行声明を出した。ISはイラクでは劣勢が指摘されているが、シリアでは昨年5月のパルミラ制圧後もさらに拡張を図っており、勢いの衰えは見られない。