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 アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの高層ビルで12月31日夜、火災が発生し、ドバイ政府によると15人がけがをした。高級ホテルが入った63階建てのビル(高さ約300メートル)の20階部分から出火したとの情報があり、原因などを調べている。花火の打ち上げなど現場近くでの年越しイベントは予定通り行われた。

 現場は、ドバイ政府系企業が運営する五つ星ホテル「アドレス・ダウンタウン」。外壁をつたうように燃え広がり、西側は低層階から高層階までほぼ全面が炎に包まれた。外壁が燃えながらはがれ落ちる様子も確認できた。

 ドバイ政府は、けが人に加え1人が心臓発作を発症したと発表したが、消防当局の担当者は1日未明時点で死者や重傷者は確認されていないと説明した。滞在客らは、ビル内部に火が及ぶ前に避難したという。避難した人の中には複数の日本人が含まれているものの、在ドバイ日本総領事館によると、けが人はいなかったという。

 同ホテルには日本人を含む長期滞在者も居住する。世界で最も高いビル「ブルジュ・ハリファ」と隣接するランドマークの一つで、当日は年越しの花火ショーを見るために大勢の観光客らが集まっていた。周辺は道路が封鎖されるなど混乱が広がった。

 ドバイでは昨年2月にも79階建て高層マンションで火災があったばかり。このときも外壁が激しく燃え、可燃性の建材を使った高層ビルの安全性が問題になっていた。不動産関係者によると、2009年に起きた政府の債務危機「ドバイショック」前後には、建設費用を削減するため可燃性の建材を利用する業者が増えていたという。(ドバイ=渡辺淳基)

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