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 中国外務省は2日、人工島の造成を進めてきた南シナ海・南沙諸島で、滑走路を使って民間機による試験飛行をしたと初めて明らかにした。中国は、人工島の施設建設は「軍事防衛の必要を満たすため」と認めてきた。今回の試験飛行は、米国や領有権を争うベトナムやフィリピンの反発をかわすため「軍事」のイメージを薄めつつ、南シナ海の海空域で実効支配のステップを一段進める動きだ。

 中国外務省は2日夜に華春瑩副報道局長名で「永暑礁(英語名・ファイアリー・クロス礁)に建設していた空港がすでに完成した」と発表。「民間機で試験飛行するのは空港の施設が民間航空に関する基準に合致するかを確認するためで、完全に中国の主権の問題だ」と述べた。これに先立ちベトナム外務省が、試験飛行は「主権侵害だ」と抗議する声明を発表した。

 中国の領有権主張や人工島造成の違法性を常設仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)で争うフィリピンも、今回の試験飛行で中国への警戒感を一層強める。チャールズ・ホセ外務省報道官は3日、「注意深く検証し、声明を出す」と述べた。

 中国は南沙諸島の岩礁を次々に…

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