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 晴れ着姿で初詣に行き、親戚が集まって新年のあいさつ……。お正月は人が集まる機会が増える時期だが、誰とも会わず、外出もせずに三が日を過ごす人もいる。人間関係の希薄化や、単身世帯の増加が背景にある。新年を1人きりで過ごすお年寄りを訪ねた。

■高齢者を訪問、福袋手渡す

 3日午後、名古屋市内で生活困窮者を支援する活動に携わっている人たちが、アパートで一人暮らしの高齢者らを訪ねて回った。

 「これ、どうぞ。おもち入ってますからね」

 困窮者やホームレスを支援するNPO法人のスタッフ、薩川(さつかわ)絹さん(49)が小さな福袋を手渡した。「体調いかがですか」「これといって変わりはないね」。異常がないと確認すると、次へ向かった。

 年末年始は、生活が苦しい一人暮らしの人には厳しい時期だ。行政機関は閉まり、困った時に頼れる相手を見つけにくい。孤独感が募り、酒やギャンブルに手を出しがちだ。寒さで体調を崩しやすく、孤独死につながる恐れもある。

 ホームレスらを支援するNPOなどは約40年間、この時期に公園で炊き出しを続けてきた。しかし、住まいがあっても閉じこもりがちで社会から孤立し、支援が必要な人は多い。そのため、2年前から、アパート訪問を始めた。

 薩川さんは「短時間でも訪問することで、誰かとつながっているんだと感じてもらえれば」と話す。

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