教科書を発行する数研出版(東京都)が、2014年度に検定中だった中学数学の教科書を著者や監修者以外の複数の教員に見せ、少なくとも1人に謝礼として数千円分の図書カードを渡していたことが、同社への取材でわかった。

 検定中の教科書は、教科書検定の規則などで外部に見せることが禁じられている。同社は「ルール違反と知っていた。信頼を損なう行為で申し訳ない」としている。4日には幹部が文部科学省を訪れて謝罪した。

 同社によると、16年度から使われる教科書が検定中だった14年度、複数の中学教員を公民館や貸し会議室などに招いて見せた。意見を聞くのが目的だったという。