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 中国国営新華社通信によると、5日午前7時(日本時間同8時)ごろ、中国内陸部の寧夏回族自治区の銀川市で、国道を走行中の路線バスが突然炎上した。地元政府によると、同日夕現在で17人死亡、32人が負傷した。公安当局は、放火の疑いで漢族の馬永平容疑者(33)の公開捜査に着手。国営中央テレビは同日夕、近くのビル屋上から飛び降りようとした馬容疑者を拘束したと伝えた。

 一部香港メディアは中国版ツイッター「微博」などに掲載された、馬容疑者が1月初めに記したとみられる手書きメモの内容を報じた。今回の事案との関係は不明だが、「3年間賃金がもらえず、妻とは離婚し、政府の対応も冷たい」「基本的な生存権を追求するこの決心はだれも覆せない。だまされ、抑圧されている農民工たちよ、立ち上がれ」などと待遇や政府への不満を訴えている。

 中国のニュースサイト「財新網」によると、2005年以降、事件性が疑われる路線バスの炎上事案が相次いでいる。14年2月には貴州省貴陽市で走行中の路線バスが炎上し乳児を含む6人が死亡したが、容疑者は家庭不和から社会に恨みを抱いたとされる。13年6月に福建省アモイ市で47人の死者を出した事案でも、容疑者は生活への不満が動機と指摘された。(北京=倉重奈苗)