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 今秋に移転を控えた築地市場(東京都中央区)で5日早朝、初競りがあった。築地では最後となる初競りで、生鮮本マグロ1本の最高値は、今年も青森・大間産。ここ2年の価格を大きく上回る1400万円だった。漁師らが「ばくち」と称するマグロ漁。ライバルたちの競い合いが、大間産の名声を押し上げてきた。

 築地最後の初競りで、最高値となった200キロマグロを出荷したのは、青森県大間町のマグロはえ縄漁船「第56新栄丸」の竹内正弘船長(64)だ。

 一昨年に続き、4回目の最高値。「あげた瞬間に『これは初競りにいいな』と思ったね。大きさ、形、脂ののり。3拍子そろっていましたから」

 工務店が本業だが、もともと漁師の子。十数年前から漁に出るようになった。2000年に放送されたNHKの連続テレビ小説「私の青空」の舞台になったことなどで、大間産マグロのブームが起きていたころだ。

 誰が一番になるか。ライバルたちの競争が大間産の名声を押し上げてきた。

 01年、大間漁師の竹内薫さん(65)が築地の初競りで2020万円(202キロ)の最高値をつけ、この記録は10年間破られなかった。11年は戸井(北海道函館市)産が最高値になったが、すぐに大間が奪還。13年には、薫さんの長男の大輔さん(39)が1億5540万円という破格の値で親子2代の最高記録保持者になった。