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 富士急行線を走る「フジサン特急2000系」車両が、2月7日で引退する。展望車で百八十度の視界が楽しめる人気の車両だが、車両の老朽化のほか外国人観光客の増加で輸送力の強化が必要になったため引退が決まった。沿線では鉄道ファンが写真を撮影したり、引退記念グッズを買い求めたりして名残を惜しんでいる。

 富士急行(本社・山梨県富士吉田市)によると、引退する車両は現在、大月~河口湖駅間を1日3往復している。前身は国鉄が製造した「パノラマエクスプレスアルプス」だ。展望車は運転席が2階にあるため、客席からも大きな窓越しに風景が楽しめる。JR東日本に引き継がれた後も、南アルプスや八ケ岳など美しい風景が広がるJR中央線を中心に、団体貸し切り列車として人気を集め、2001年まで活躍した。

 富士急行がJR東日本から車両を譲り受け、3両連結で運行を始めたのは02年2月から。「富士山の風景を堪能していただき、富士山に向かうわくわく感を演出したい」とラウンジ室や個室もそのまま残して活用してきた。展望車は河口湖行きの下り線で先頭に、大月行きの上り線では最後尾になる。

 先頭の展望車に乗ってみると、風景に飛び込んでいくような運転手気分が味わえた。最前席でビデオ撮影していた神奈川県平塚市の会社員、曽我航太さん(29)は「線路の起伏が体感でき、上り坂では思わず『がんばれ』と電車を応援してしまう。遊び心あふれる展望車が無くなるのは寂しいです」。

 だが、製造から年月が経って車…

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