[PR]

 暗闇の中輝く高さ3・6メートルのスクリーン。まるでゲーム画面のように見えるが、上部にはmSv(ミリシーベルト)の表示が浮かぶ。

 日本原子力研究開発機構が、東京電力福島第一原発の廃炉に向けた研究や訓練のため、福島県楢葉町に整備を進める「楢葉遠隔技術開発センター」のVR(バーチャルリアリティー)システムだ。

 専用の眼鏡をかけることで原子炉建屋内の様子を立体的に見ることができ、作業で浴びる放射線量も確認できる。廃炉作業のための訓練や、計画作りでの利用を見込んでいる。

 センターは原子炉格納容器の模型や水中ロボット用の水槽も備え、今春から本格稼働する。30年から40年かかるとされる廃炉への取り組みは、仮想空間でも始まっている。(写真・文 諫山卓弥)