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 中国共産党に批判的な書籍を扱う香港の書店関係者5人の失踪事件で、在中国英国大使館は5日、うち1人が英国パスポート所有者であることを確認した。この日訪中した英国のハモンド外相も王毅外相との会談で情報提供を求め、事件は国際問題化している。

 英国大使館は5日、香港の「銅鑼湾書店」関係者が相次ぎ失踪、拘束されたとの報道に基づく形で「深い懸念」を表明。うち1人が英国パスポートを持っているとして、安全確保と居場所の確認を香港と中国政府に求めた。中英は経済面を中心に関係を緊密化させているが、展開次第では両国間の火種になる可能性がある。

 英メディアによると、ハモンド氏は外相会談後の会見で、英国パスポートを持っているのは先月30日に失踪した李波氏だと指摘。王氏は5人の失踪や拘束については明言を避け、「中国の香港政策に変更はない。根拠のない臆測は控えるべきだ」などと述べた。

 失踪した5人は中国当局に連行されたとの見方が強まっており、香港の言論の自由や司法権を揺るがす事件に発展する恐れが出ている。(北京=林望)

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