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 米調査会社オートデータが5日発表した2015年の米国の新車販売台数は、前年比5・7%増の1747万499台だった。ITバブル期の00年(約1740万台)以来、15年ぶりに過去最高をぬりかえた。前年の実績を上回るのは6年連続となる。

 米新車販売台数は、リーマン・ショック後の不況で09年には約1042万台まで落ち込んだ。その後は堅調なペースで増え続け、15年は09年時点と比べると7割ほど増えた。

 米ゼネラル・モーターズ(GM)や米フォード・モーター、トヨタ自動車など日米の主要なメーカー6社がすべて前年の実績を上回り、ホンダと日産自動車は年間ベースの過去最高を記録した。トヨタは14年に続き米市場で3位を確保した。一方、排ガスの規制逃れ問題で揺れる独フォルクスワーゲン(VW)の15年の販売は、前年比4・8%減と落ち込んだ。

 米国で新車販売が好調なのは、景気回復で雇用が増えたり、住宅市場が上向いたりして、しばらく新車を買い控えていた人が購入に動いたことがある。低金利政策による自動車ローンの金利低下や、原油安によるガソリン価格の値下がりも追い風になった。とくに、後部に荷台が付いたピックアップトラックやスポーツ用多目的車(SUV)など大きな車の販売に勢いが出た。

 米連邦準備制度理事会(FRB)が昨年中に利上げに転じるのを見越し、金利が低いうちに車を買っておこうという「駆け込み需要」もあったとみられる。多くの経済専門家は16年の販売台数は15年を上回るとみているが、歴史的な低金利を利用した前のめりの営業で販売がかさ上げされたとの指摘があり、低所得者向け自動車ローンの焦げ付きを懸念する声もある。(ニューヨーク=畑中徹)

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