【動画】ホワイトハウスで銃規制強化を表明するオバマ大統領。銃乱射事件の犠牲になった子どもたちについて話すうちに感極まって涙を見せた=小林哲撮影
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 オバマ米大統領は5日、ホワイトハウスで演説し、大統領令による新たな銃規制強化策を正式に発表した。演説では銃乱射事件で犠牲になった子どもたちに触れ、涙を流しながら「みんなで立ち上がり、国民を守らなければならない」などと訴えた。

 強化策は、現状の法規制の枠組みの中で、大統領令を発令して、すべての販売業者に免許取得を義務付けたり、殺傷力の強い銃の購入者の犯罪歴の確認などを徹底させたりする。

 オバマ氏は、過去の銃乱射事件の犠牲者の遺族たちに囲まれて演壇に立った。米国では、自殺や事故を含め毎年3万人以上が銃で命を失っていると指摘。「米国は地球上で唯一、この種の暴力が繰り返される先進国だ」と述べ、「どこか感覚がマヒしてしまって、これが普通だと思い始めている」と危機感を募らせた。

 演説の後半、2012年にコネティカット州の小学校で児童ら26人が犠牲になった事件に触れた際、一瞬、話を止めて目に涙を浮かべた。手で涙をぬぐいながら続けた。「いつも子どもたちのことを考えると気が狂いそうになる」

 また、規制強化に反対する野党共和党が多数を占める連邦議会を「専門家による銃暴力の実態調査をやりにくくする投票をした」などと批判。共和党が反対するのは、業界団体の圧力が強く、選挙に勝つために必要だからだとして、「規制法案に反対したら当選できなくすれば、彼らも考え直すだろう」と呼びかけた。世論を結集すれば、現状では見通しが立たない新たな規制法の制定なども、不可能ではないとの見方を示した。(ワシントン=小林哲