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 米国防総省当局者は5日、中国が南シナ海に造成した人工島の滑走路に民間機を試験飛行させたのは、今月2、3日の2日連続だったことを明らかにした。この当局者は「中国の一方的な行動によって緊張状態が悪化し、地域の安定が損なわれる」と批判した。

 同省によると、中国が使用した航空機は小型ビジネスジェット機。2、3の両日、中国が埋め立てた南沙諸島のファイアリー・クロス礁(中国名・永暑礁)に造った3千メートル級の滑走路に、同機が着陸したのを確認したという。この滑走路は大型の軍用機が着陸できる能力もあるが、国際的な非難を受けた中国は「南シナ海を軍事拠点化する意図はない」(習近平(シーチンピン)国家主席)と表明しており、あえて民間機を用いて整合性をとったとみられる。

 同省当局者は中国の行動について、「民間機を用いて試験飛行したのは、(領有権を争う)係争地で自身の主張を押し通そうとする中国の行動パターンの一つだ」として懸念を表明。東南アジア諸国との間で、問題を複雑にする行動を控えると約束したことに反しているとも批判した。

 中国は南沙諸島で、別の二つの人工島でも3千メートル級の滑走路を造成している。南沙諸島の岩礁は中国のほか、ベトナムやフィリピン、マレーシアなども領有権を主張している。(ワシントン=奥寺淳)

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