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 堺市の大衆食堂「銀シャリ屋ゲコ亭」で、ご飯を炊き続けて半世紀の村嶋孟(つとむ)さん(85)が、中国政府から「米文化大使」として北京に招かれることになった。今月12日、美食家ら約100人に日本の飯炊きの技を披露する。爆買いで訪日した中国人ブロガーの書き込みで話題になり、米の消費拡大を狙う中国政府が企画した。

 催しは、海外の製品やサービスの導入を研究する中国商務部の団体が企画した「一杯の白ご飯体験イベント」。堺市によると昨年12月、「村嶋先生のご飯こそが、人々を温かい気持ちにさせ、日中友好の懸け橋になる」と依頼があったという。

 当日は、村嶋さんがホテルのステージで米の研ぎ方を説明。ガスで炊きあげた白米をふるまう。経済専門家や経営者、農家、ネット情報発信者ら約100人が試食する。韓国の「キムチの女王」と呼ばれる女性も参加し、キムチを調理する。

 村嶋さんは1963年にゲコ亭を開店。炊きたての白米にこだわり「飯炊き仙人」と呼ばれる。全国から多くの客が訪れ、最近は爆買い帰りの中国人も立ち寄るという。

 村嶋さんは飯炊きのコツを「1に水、2に水、3に水」という。海外でご飯を炊くのは初めてで、7日午後に大釜とおひつ、ざるを持って中国に渡る。「中国の水を使うのは初めてで、不安がないと言えばウソになる。勉強させてもらう気持ちで行ってくる」と話している。(村上潤治)