着るだけで姿勢や心拍数がわかる衣料型のウェアラブル端末システムを、繊維大手のグンゼがNECと共同開発した。猫背になっていないかなどを特殊な繊維で調べ、スマートフォンで確認できる。グンゼは2016年度中をめどに、兵庫県尼崎市の子会社のスポーツ施設で導入する。

 電気を通す導電性の繊維を、肌着の背中に編み込んだ。繊維が伸びると抵抗が増す性質で、前かがみの姿勢になると計測できる。肌着につけたNECのウェアラブル端末を通じ、データを無線でスマホに送る。

 姿勢と心拍数に加え、消費カロリーも調べられる。伸縮性や通気性がよいために長時間着られ、端末を取り外すと洗濯もできる。グンゼはスポーツ施設でこの製品を生かし、利用者の姿勢の数値の変化をつかんで改善をアドバイスしたり、トレーニングに役立てたりすることをめざす。13~15日に東京都内で開かれる「第2回ウェアラブルEXPO」でも出展する。

 グンゼの及川克彦・執行役員研究開発部長は「ウェアラブルの繊維はライバルが多いが、当社は肌着メーカーとして日常的に使ってもらえることにこだわりたい。20年度の新規事業の売り上げ目標50億円のうち、半分ぐらいをこの分野で稼げるようになればいい」と話した。(福家司)