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 妊娠中にたばこを吸う母親から生まれた赤ちゃんは、吸わない母親の子に比べ出生時の体重が100グラム以上少ないことが環境省の大規模全国調査(エコチル調査)でわかった。16日に日本科学未来館(東京都江東区)であるシンポジウムで報告される。

 一般的に低体重児は成人後に肥満や生活習慣病になるリスクが高く、妊娠中の喫煙が子どもの将来の健康にまで悪影響を与える可能性を示す結果だ。

 2011年に生まれた9369人の新生児と親のデータを分析した。喫煙経験のない母親から生まれた男児の出生体重の平均は3096グラム、女児は3018グラム。これに対して、妊娠中も喫煙していた母親から生まれた男児の平均は2960グラム、女児は2894グラムだった。妊娠初期に禁煙しても、新生児の出生体重は少なくなる傾向がみられた。

 たばこに含まれる有害物質が胎児に栄養を送る血流や血管に影響を与えている可能性などが考えられるという。分析を担当した山梨大学の鈴木孝太准教授(疫学・公衆衛生学)は「胎児にできるだけいい環境を提供することの大切さに気付くきっかけにしてほしい」と話す。(小坪遊)