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 年間2千万人近くが訪れるとされる横浜中華街(横浜市中区)。100軒以上の中華料理店が並び、様々なコース料理を提供してきた。ところがここ数年、「食べ放題」の店が増えている。なぜなのか。

 「たったの1680円!」「100種類以上を時間無制限で食べられるよ!」。街に一歩足を踏み入れると、赤や黄色の鮮やかな看板が至るところで目に入り、客を呼ぶ声が盛んに聞こえ、観光客は店に吸い寄せられていく。

 中心部にあり、140品目以上の「オーダー式食べ放題」を1980円で提供する「品珍閣(ひんちんかく)」。ネットで調べ、友人と2人で来たという東京都足立区の和田加容子さん(41)は「メニューが多くてうれしい」と並んだ料理を楽しんでいた。

 社長兼料理長の劉強(りゅうきょう)さん(49)は、「手頃な値段で好きな料理を選べるのが好評」と話す。経営する別の1店と合わせた年間売り上げは1億5千万円以上。蒸し料理が中心の「点心」は、人気の割に材料費が安い。「普通の人は元を取る前におなかいっぱいになるので、利益が出ます。もちろん、できたてで、おいしい料理を提供することが大切です」

 横浜中華街発展会協同組合に加盟する中華料理店は136軒。記者が街を歩いて確認すると、食べ放題メニューを掲げていたのは、少なくとも34軒あった。値段は税抜きで1680~1980円が一般的だが、980円のところも。時間も90分から時間無制限まで様々だ。前菜から主菜、デザートまで100種類以上の料理が注文できる店が多い。