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 ナチスの独裁者ヒトラーの著書「わが闘争」の著作権が昨年末で切れたのを受け、独ミュンヘンの研究機関「現代史研究所」は8日、ヒトラーの主張の誤りなどを指摘する注釈を付けた形で、同書の再出版を始めたと発表した。第2次世界大戦後、ドイツでは一貫して禁書扱いとされてきたが、「注釈版」を教材に用いようとする動きもある。

 「わが闘争」の原書は上下2巻で約780ページだが、同研究所が約3500の注釈を加えて計約2千ページにまとめた。初版は約4千部を発行。価格は59ユーロ(約7500円)で、8日から書店などで販売が始まった。

 同研究所によると、すでに事前予約が1万5千部に達しており、増刷を予定しているという。

 ヒトラーが1923年のミュンヘンでのクーデターに失敗後、収監中に口述筆記させた同書は、自叙伝が中心の上巻が25年、ナチスの歴史をつづった下巻が26年に刊行。反ユダヤ主義をあおり、ナチスのイデオロギーの柱となった。戦前に18言語に翻訳され、約1200万部を売り上げた。

 戦後、連合国の方針で著作権が…

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