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 岡山県倉敷市の児島地区には、海外ブランドや国内のジーンズメーカーから染織や縫製を請け負う会社が200ほどひしめく。格安ジーンズの台頭という逆風にさらされる中、「国産ジーンズ発祥の地」へ新風を吹き込む動きが出ている。

 「職人の技術を下請けだけではなく、1本のジーンズとして広めたい」。岡山大学環境理工学部3年の島田舜介さん(21)はこう思い、あるビジネスを昨年秋に始めた。町工場が考案したジーンズをインターネットで提案し、注文が目標数に達すれば製造する――。資金はネットを通じて出資を募る「クラウドファンディング」で集める。

 大学に入った直後に児島地区を訪れた島田さんは、ミリ単位の仕事にこだわる職人の姿にひかれた。1本ずつサンドペーパーで丁寧に表面をこすったり、アルミ粉を高圧で吹き付けて表面を削ったりすることで、「世界に二つとない表情」を持つジーンズが生まれていた。