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 米ラスベガスで開かれている家電見本市「CES」では、世界のメーカーが技術を競い合う「花形」のテレビで日本勢の存在感が薄い。常連だったシャープと東芝が不在の会場では、韓国や中国勢が高画質や薄い画面などいくつものテレビを並べ、最新の技術の高さをアピールしている。

 「我々はシャープのブランドを持てることに、とてもワクワクしている」

 中国のテレビメーカーの海信集団(ハイセンス)の幹部は5日、記者会見で「SHARP」ブランドのテレビを紹介した。

 調査会社IHSテクノロジーによると、ハイセンスの2014年の薄型テレビの世界シェアは5・6%の4位。経営難で苦しむシャープから、昨夏にメキシコのテレビ工場の買収を発表。今後、北米でブランドを使っていく予定だ。中国系では、ハイセンス以外のメーカーもシェア上位に食い込み、勢いがある。その一つのTCL集団の幹部は5日、「中国で最もテレビを輸出し、北米で最も販売が伸びている企業だ」と自信を見せた。

 韓国勢では、世界1位(シェア28・9%)のサムスン電子が、170インチの4Kテレビなどを並べ、世界2位(同15・5%)のLG電子は、厚さが2・57ミリしかない有機ELテレビを披露した。

 一方、10年前には薄型テレビの世界シェアで10%前後でトップを争っていた日本勢は、もうけが出にくくなって事業を縮小しており、シェアを追い求めない方向へとかじを切る。

 出展したパナソニックが目玉として出した有機ELテレビのパネルはLG製で、基幹部品は自前ではなくなった。高級品が売れやすい欧州と日本を中心に展開する。14年の世界シェア3位(同7・9%)のソニーは、技術力を生かした付加価値の高い商品に絞り込み、15年3月期は10年以上続いた赤字から脱却した。海外販売の縮小や撤退を決めたシャープと東芝は、CESの展示を見送った。(米ラスベガス=西山明宏、鈴木友里子)

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