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 水俣病は今年5月、公式確認から60年を迎える。これを前に、水俣病の胎児性・小児性患者らが通う熊本県水俣市にある支援施設「ほっとはうす」で9日、患者らの還暦を祝う集いが初めて開かれた。晴れ着に身を包んだ患者らは、いっぱいの笑顔をみせて還暦を喜んだ。

 地域で患者らを支えようと施設が企画した。昨年末までに60歳を迎えた、施設を利用する胎児性と小児性の水俣病患者ら計6人が参加。晴れ着には、ドレスや振り袖、羽織はかま、タキシードなど、各自が好きな服を選んだ。

 患者や家族の高齢化が進んでおり、体調悪化などから車いす生活を送る人も多い。会場では支援者のほか、患者の親ら約20人の遺影も見守る中、還暦を迎えた患者らが感謝の言葉を述べた。

 1956年5月に公式確認された水俣病の認定患者は現在2278人(うち1870人が死亡)。今も2千人以上が水俣病の認定を求めて申請中だ。また、千人以上が国と熊本県、原因企業チッソに損害賠償を求めて提訴している。

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