財務省が12日に発表した2015年11月の国際収支(速報)によると、貿易や投資による日本と海外のお金の出入りを示す「経常収支」は前年同月比7033億円増の1兆1435億円の黒字だった。訪日外国人による消費や企業の海外での稼ぎが黒字を支え、17カ月連続の経常黒字となった。

 訪日外国人の旅行者数は前年同月より41・0%多い164万7600人で、旅行者によるお金の出入りを示す旅行収支は11月として過去最大となる985億円の黒字。海外子会社からの配当など海外での企業の稼ぎを示す第1次所得収支の黒字も同21・2%増の1兆5423億円と、11月として過去最大だった。

 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2715億円の赤字だった。原油価格の下落で輸入額が前年同月から10・9%減少する一方、アジア向けの鉄鋼輸出などが減少した影響で、輸出額も同6・3%減った。(石橋亮介)