教科書会社が検定中の教科書を教員に閲覧させ、謝礼を渡していた問題で、業界最大手の東京書籍も教員ら約30人に検定中の中学の教科書を見せ、謝礼として現金1万円を渡していたことが分かった。東京書籍の幹部が8日、文部科学省を訪れて報告した。

 検定中の教科書は、文科省の教科書検定規則実施細則で、外部に見せることが禁止されている。

 文科省によると、東京書籍は2010年9月、名古屋市内のホテルに西日本などの英語教員ら約30人を集め、12年度から使われる予定で検定中だった英語の教科書「NEW HORIZON」を見せた。会合は「拡大編集会議」との名称で、新しい学習指導要領などについて現場の声を聞くことが目的とされた。会合後は立食形式の懇親会があり、教員らには交通費と宿泊代、さらに1人につき現金1万円が謝礼として渡された。

 参加した教員は、教科書の採択作業に参加する可能性もあった。東京書籍の幹部は8日、文科省を訪れてこうした内容を報告し、「他にも疑問があれば調べて報告する」と話したという。東京書籍の担当者は「採択に疑念を招く行為だった。反省している」と話した。文科省の担当者は「最も多くの小中学生が使っている教科書の会社でも不公正な行為があったことは残念だ。20日までにしっかりと社内調査をして、報告してほしい」と話した。

 東京書籍は昨年11月、検定中の教科書を外部の人間に閲覧させていたかどうかについて、朝日新聞の取材に対し、「定められたルールにのっとって進めております」と否定していた。今年に入って判明したという。

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