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 国内ビール最大手のアサヒグループホールディングス(HD)が、欧州のビール2社の買収を検討していることがわかった。海外の投資ファンドも関心を示しており、買収金額は数千億円になる可能性がある。国内市場が少子高齢化で縮んでおり、海外での事業を強化する狙いがある。

 アサヒが買収を検討しているのは、ビール世界2位の英SABミラー傘下の「ペローニ」(イタリア)と「グロールシュ」(オランダ)で、世界的に有名な欧州の老舗だ。

 アサヒはこれまでニュージーランドの酒類大手を約1千億円で買収したほか、中国の青島ビールにも出資している。だが、サントリーHDやキリンHDの海外売上高が全体の3割を超えるのに対し、アサヒは1割台にとどまっており、海外での収益基盤の強化が課題になっていた。

 欧州2社がアサヒの買収対象になる背景には、世界最大手のベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)が昨年11月、SABミラーの買収で正式合意したことがある。ABIは世界シェアの3割を占めるようになり、各国で独占禁止法に抵触しないよう事業の一部の売却を検討。すでに米国では事業売却を決めている。

 日本企業による海外のビールメーカー買収では、キリンHDが2009年に豪州のビール大手「ライオンネイサン」を買収した約3300億円を上回り、過去最大になる可能性がある。

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