原油安が止まらない。中国など新興国の景気低迷で原油の需要が伸び悩み、産油国間の生産調整が進まないことで供給も過剰なため、原油価格は約12年ぶりの安値圏で取引されている。日本では、ガソリン価格が約6年半ぶりの安値に下がり、電気料金のさらなる値下げも見込まれる。

 8日のニューヨーク商業取引所では、国際的な原油価格の指標「米国産WTI原油」の先物価格が前日比0・11ドル安い1バレル=33・16ドル(1リットルあたり約25円)で取引を終えた。終値としては約11年11カ月ぶりの安値。5営業日続けての下落で、7日には終値でリーマン・ショック後の最安値(2008年12月の33・87ドル)を下回った。1年で約3割下がり、ピークの2008年(140ドル台)からは4分の1以下になった。

 日本が輸入する原油の指標になる「中東産ドバイ原油」は7日、11年9カ月ぶりに1バレル=30ドル台を割り込み、27ドル台まで急落した。

 日本への影響も出ている。今月4日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格(日本エネルギー経済研究所石油情報センター調べ)は1リットルあたり120・4円で、10週連続で値下がりした。ピークの08年(180円台)からは60円超値下がりし、約6年半ぶりの120円割れが目前だ。ガソリン価格は、市況をみながら各スタンドが自由に決めるため、原油安が値下げに直結する。会員価格で100円を切るスタンドも出てきている。90年以降の最安値は98~99年につけた1リットル91円台だ。

 地域別では、東京都が123・5円、愛知県が117・7円、大阪府が119・6円、福岡県が121・3円。最も安かったのはガソリンスタンドどうしの競争が激しい埼玉県の114・3円、最も高かったのは離島を多く抱える鹿児島県の130・6円だった。灯油の店頭価格も全国平均で1リットル68・2円と約6年ぶりの安値、軽油も104・3円と約6年半ぶりの安値だ。ある石油元売り幹部は「ガソリンが安くなったからといって遠出はしない。暖冬で灯油も売れず厳しい」と話す。

 電気代も下がっている。大手電…

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