[PR]

 メキシコと米国の捜査当局が拘束したメキシコの麻薬組織の最高幹部ホアキン・グスマン受刑者の居どころは、米俳優のショーン・ペン氏が取材のためグスマン受刑者と接触することを、当局が察知したことが手がかりになっていたことがわかった。

 9日に米ローリングストーン誌がサイトに掲載した記事によると、俳優のショーン・ペン氏は数カ月前、2度の脱獄をしたメキシコ最大級の「麻薬王」であるグスマン受刑者と単独インタビューをするため、メキシコのジャングルに向かった。グスマン受刑者と親しいメキシコの女優が仲介役になり、ペン氏と対面させたという。

 ネット上に公開された2分あまりのビデオには、拘束される前のグスマン容疑者が青緑色のシャツに帽子をかぶり、「麻薬が人間を破滅させていることは確かだが、15歳のころから、この地域には麻薬以外に生きる手段はなかった」などと話す様子が映っている。背後にはフェンスやトラックが見え、時折、鶏の鳴く声も聞こえる。

 ロイター通信などによると、メキシコ政府は事前にこの取材を察知し、ペン氏の動向をうかがっていたという。そして、ペン氏による取材がグスマン容疑者の居どころを確定する手がかりになったとしている。(サンフランシスコ=宮地ゆう