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 東京電力福島第一原発事故による避難指示が昨年9月に解除された福島県楢葉町(ならはまち)で10日、成人式が原発事故後初めて町内で開かれた。

 新成人は2011年3月11日午前に町立楢葉中学校で卒業式を終えた後、東日本大震災に襲われた。翌日に政府による避難指示が出され避難生活に。それから成人式は多くの避難者が暮らす同県いわき市で行われていた。

 73人の新成人を前に松本幸英町長は「被災地の成人として注目されている。つらく厳しい体験を貴重な経験として、将来を切り開いて」と激励。成人の代表として野木楓(かえで)さん(20)は「今日という日を大好きな故郷で、大好きな仲間と迎えられてうれしく思う」と謝辞を述べた。

 野木さんはいわき市の避難所を経て神奈川県内の高校へ編入。現在は千葉県の大学に通う。将来は福島県に戻り、小学校の教師になり避難生活の経験を伝えたいという。(長橋亮文)