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■絵本作家・荒井良二さん

 絵本は生もの。だから、僕の中で決まったスタイルはありません。毎回、変わります。

 ただ、社会的な出来事や時代の空気は、無意識にいつも僕の作品づくりに影響を与えています。どうしても、その要素を抜きにした“夢物語”だけを描くことは、僕の中では成立しないのです。

 例えば、2003年に発行した「はっぴぃさん」(偕成社)は、湾岸戦争に影響を受けました。

 男の子と女の子が、山頂にある大きな石の上に時々現れる“はっぴぃさん”に願い事をかなえてもらいに行くお話です。

 正面から戦争の物語にはしなかった。だけど2人の住むまちは、よく見ると、戦車が通り、爆撃でビルが倒壊している。「どうしてこんな風な町なの?」と子どもが気付いて大人に質問しないのかな? するかなぁ? 大人はそう聞かれた時にどう答えるのだろうか? ということを何となく思い浮かべながら描きました。

 そして、そんな中で願う幸せと…

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