独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のマティアス・ミュラー最高経営責任者(CEO)は10日、訪問した米デトロイト市で、排ガス規制逃れの問題について「VWで起きた過ちを謝罪したい。2016年は信頼を取り戻すことが、VWの最大の課題となる」と述べた。

 11日に同市内で開幕する「北米国際自動車ショー」に先立ち、VWが開いた自社イベントの場で語った。昨年9月18日に米当局の指摘で不正が発覚し、その直後にミュラー氏がCEOに就任して以降では初めての訪米となる。

 ミュラー氏は「米国が主要な市場であることに変わりはない」と強調。VWのテネシー州工場に大規模な投資をする計画を維持し、2千人規模の雇用も見込んでいると述べた。

 米環境当局から不正を指摘された約60万台にのぼる不正なディーゼル車のリコール(回収・無償修理)の計画については「もうすぐ前進すると思う」と発言。米当局との調整がやや遅れているリコール計画が近く承認されるという見通しを示した。

 米メディアによると、ミュラー氏はデトロイトでの自動車ショーの出席後には首都ワシントンに向かい、13日に米環境当局の幹部と会談する予定。リコールの進め方などについて自ら説明するとみられる。(デトロイト=畑中徹)