[PR]

 世界遺産・法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂で、正月の法要「修正会(しゅしょうえ)」が14日まで営まれている。奈良時代の768年から続く、国家安泰や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る伝統行事。今月8日からの7日間、毎日六つの法要を繰り返している。

 11日は午後6時から、灯明とろうそくの明かりだけの堂内で、夜の法要が始まった。大野玄妙(げんみょう)管長ら10人の僧侶が読経し、参拝者のいない境内にリズミカルな声明(しょうみょう)を響かせた。

 僧侶らは漆の枝でできた杖を手に、ホラ貝や鈴を鳴らしながら金堂の中をめぐり歩き、約1時間にわたって荘厳な空気に包まれた。

 金堂は1949年、火災に見舞われ、世界的な傑作の仏教壁画(7世紀)が焼損した。収蔵庫に保管されている壁画の劣化の有無や最適な保存環境を探るため、寺は文化庁と朝日新聞社の協力のもと、約3年かけて科学的な総合調査を進める。(筒井次郎)