[PR]

 ミャンマーの昨年11月の総選挙で大勝した国民民主連盟(NLD)のアウンサンスーチー党首は12日、政府や少数民族武装勢力などが参加する会議の開会式で、国内和平の実現に向けて、「責務を担う準備はできている」と述べ、NLDによる新政権も積極的に取り組む姿勢を示した。

 首都ネピドーで始まった「連邦和平会議」は、昨年10月に政府と八つの少数民族武装組織の間で署名された停戦協定に基づく。少数民族側が求める自治権の拡大や新たな連邦制度などを今後協議し、将来の憲法改正をめざす。3月末で任期を終えるテインセイン大統領は開会式で「今日は我が国の歴史上重要な一日となった」と成果を訴えた。

 だが、全体の半数程度の少数民族武装組織は停戦協定に署名しておらず、今回の会議にも参加していない。戦闘が各地で続いており、国内の市民団体は現時点での会議の開催に反対する声明を出していた。

 スーチー氏は開会式のスピーチで「すべての民族の参加が不可欠だ」と強調。「協議の枠組みは状況に応じて改革できるよう柔軟であるべきだ」と述べ、現政権下で決められた和平会議のやり方を今後、変えていく可能性を示唆した。(ネピドー=五十嵐誠)