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 イランの核開発に対する米欧などの経済制裁の解除が、早ければ週内にも始まる見通しになった。イラン政府関係者が12日、解除の前提となる核開発の縮小に関し、国際原子力機関(IAEA)との最終協議を終えたと明らかにした。具体的な解除の日取りは不明。

 イランは昨年10月、米欧など6カ国と、イランが核開発を大幅に制限し、見返りに制裁を解除することを正式に決めた。イランはその後、濃縮ウランの大半をロシアへ運び出し、ウラン濃縮に使う遠心分離器の約3分の2を撤去。さらにプルトニウムを抽出できる重水炉の解体も始まり、解除の条件が整った。

 解除はIAEAが現場を確認し、6カ国を代表する欧州連合(EU)がイランと共同声明を出した後に手続きが始まる。イランのロハニ大統領は11日、制裁が「数日以内に解除される」と発言。米国のケリー国務長官も7日、「順調にいけば履行まであと数日だ」と述べていた。ただ、IAEAの確認に時間がかかり、「週明けにずれ込む」(日本外交筋)との見方もある。

 解除される制裁は、EUによるイラン産原油の禁輸や各国による輸入の制限、原油の売上金の支払い凍結、国際的な銀行取引からの排除など。具体的な形で動き出すには、決定からさらに数週間~数カ月がかかるとみられる。(テヘラン=神田大介