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 テレビドラマ「北の国から」などを手がけた脚本家の倉本聰(そう)さん(81)が12日、16日から全国で巡演する舞台「屋根」で、「演出は最後にしたい」と述べた。脚本家は続けるという。北海道富良野市で行われた公開稽古の後、報道陣に「肉体的にしんどくなってきた」などと話した。

 倉本さんは1977年に富良野に移住し、84~2010年に脚本家・俳優を養成する「富良野塾」を主宰。閉塾後も、卒塾生らによる「富良野GROUP(グループ)」を率いて、全国公演の脚本・演出を手がけてきた。

 倉本さんは「私の芝居はすごい勢いで場面が展開するので人手がいっぱい要る。いつまでも続けられない」といい、「また元気になればやるかもしれないが、最後という気持ちで演出した」と述べた。17年の次回作「走る」では脚本は手がけるが、外部の演出家と共同演出という形をとるという。

 「屋根」は富良野の小さな開拓農家の姿を通し、戦前から戦中、戦後へと移り変わる日本社会の歴史を描いた作品。01年から上演され、今回は16日から富良野を皮切りに東京、大阪など全国で公演される。(渕沢貴子)