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 沖縄県豊見城(とみぐすく)市で昨年10月、小学4年の男児(当時9)が首をつって自殺した問題で12日夜、通っていた小学校で保護者説明会が開かれた。市教委によると、自殺につながるいじめがあったかを明らかにするためのアンケートを実施したいと市教委側が説明したが、記名式であることに不安の声があり、了承が得られなかった。市教委は手法などを再検討する方針という。

 説明会には約300人が参加。保護者によると、「自殺といじめとの関連は現時点で確認されていない」との学校側の説明に、納得できないとの意見が相次いだ。

 2年生の父親は取材に「いじめとしか受け取れない事案をいじめでないと話していた。納得できるはずがない」。6年生の母親は「担任が男の子の訴えに2週間も気づかなかったのは信じられない」と話した。

 市教委などによると、男児は昨年10月12日、自宅で自殺を図り19日に死亡した。男児は、学校が9月29日にした無記名の定期アンケートで「いじめられている」との趣旨を記入。担任は男児が自殺を図った翌日、記述に気づき、筆跡などから男児のものと判明したという。

 学校は11月18日、自殺を伏せて4、5年生に無記名のアンケートを実施。男児が服を引っ張られるなど、いじわるされているのを見たと9人が回答。2人が男児の持ち物をとったなどと答えたという。

 市教委が設けた第三者委員会は「いじめはあったが現時点では自殺につながるようなものは確認されていない」と判断しているという。両親はいじめが原因で自殺したと訴えている。