【動画】スピーカーにスマホをセットして聴くと、「音が柔らかくなる」という=渡辺朔撮影
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 北海道の開拓期などに、牧場のサイロや蔵などの建材に使われた「札幌軟石」。いまは利用が減ったこの石材を使って、札幌の雑貨店と大学生が協力してスマートフォン用のスピーカーを生み出した。技術を追求したスピーカーとはひと味違う、「ぬくもりのある音」を響かせる。

 札幌軟石は、支笏カルデラ(現在の支笏湖=千歳市)を形成した火山活動による噴出物が固まったもの。加工しやすく、保温性や耐火性、吸水性にすぐれているのが特徴だ。明治の開拓期以降、旧札幌控訴院(現札幌市資料館)などの公共施設をはじめ、建材として広く用いられた。

 だが戦後は、コンクリートが普及する一方、耐震性が不十分で、山から切り出す際に粉じんが出る問題などもあって利用が激減。いまでは建物外壁の化粧材に使われる程度で、多くの石切り場があった札幌市南区にも1カ所が残るのみだ。

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