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 大分県教育委員会の教員採用試験をめぐる汚職事件に絡み、不正合格したとして採用を取り消された小学校臨時講師秦聖一郎さん(30)=大分市=が、県に処分撤回などを求めた訴訟の判決が14日、大分地裁であった。竹内浩史裁判長は「取り消しは適法」として訴えを退けた。

 その一方で、「(秦さんが)不正に関与したかのような印象を社会に与えかねない」として、慰謝料などとして計400万円を支払うよう県に命じた。

 一連の汚職事件では、採用試験での不正な合格や昇任人事に絡んだ現金授受などがあったとして、県教委幹部ら8人が贈収賄の罪で有罪判決を受けた。

 事件発覚後、県教委は内部調査で21人を不正合格者と認定。自主退職しなかった6人の採用を取り消した。このうち秦さんと中学校臨時講師の男性が処分撤回を求めて提訴した。

 大分地裁は昨年2月、この男性について、処分を取り消すよう県に命じた。県は控訴し、福岡高裁で審理が続いている。